篝火 細川航 もうすこしの、骨を、にぎる わたしたち、もう、むしりとった跡はきれい 奏で、舟の転がりがここちよく枯れ これは六月でそれは七月 あれは八月 八月の怒り ひざし、 遠鳴りのする もうすこしの、叩きつける すぐさま爪を立てひきはがれる 流れに、 叩きつける火、篝火 あれは六月でそれは七月 これは八月 八月の怒り 叩きつける火、篝火 わたしたちが生きているかぎりの