ミスユー   軽谷佑子
 
 

流し台の食器へ
水を注ぐ
 
強い風が
物干しを吹き飛ばす
倒れた植木を
元の位置にもどす
 
ミスユーが部屋をあらう
足のうらが
床にはりつく
 
むかしの言い間違いを
繰り返しただしている
昼の光が射し
クエスチョンが浮かんで
きえる
 
部屋をほこりまみれにした
嵐を防げそうには
なかった

 
 
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