無言歌 iii 細川航 わからなく 雨と いつ いつか わかるのか、わからないことが 雨樋をつたう 部屋で、ちいさな 眠りと 眠り以外のものに ちいさく 歌っている歌が 雨樋をつたっていって 時間の 喉首を掴もうとさがした