そこに 清野雅巳 歯科医の待合室 雑誌ラックから 退屈しのぎに読んだ 「クレヨンしんちゃん」 高速道路の料金所で 野原しんのすけが ブースの係員に そこに住んでいるの 笑ってしまう 子供の頃ぼくも 父や母に同じことを尋ねた 西伊豆バイパスの料金所で 山奥にあって 夜はぽつんと 点いていて ぼくが京都に引っ越す時にも 通ったっけ 治療を終えると ワンルームへ戻った 詰め物をそっと 噛んでみた